「ゴミ屋敷から抜け出したい」。その強い決意を具体的な行動に移すためにまず私たちは何をすべきなのでしょうか。目の前の途方もないゴミの山を前にパニックになり闇雲に手をつけてもすぐに気力は尽きてしまいます。重要なのは焦らず正しい順番で最初の一歩を踏み出すことです。まず何よりも先にやるべきこと。それは「誰かに助けを求めること」です。これは物理的な片付けを手伝ってもらうという意味だけではありません。あなたの今の辛い苦しい気持ちを誰か一人でも打ち明けるということです。それは信頼できる友人かもしれません。離れて暮らす家族かもしれません。あるいは顔も知らない電話の向こうの相談窓口の担当者かもしれません。「実は部屋が大変なことになっていて困っているんだ」。そう言葉にして自分の外に出すだけで一人で抱え込んできた心の重荷は少しだけ軽くなります。そして「自分は一人じゃないんだ」という安心感を得ることができます。この精神的なセーフティネットを確保することがこの後の長い戦いを戦い抜くための何よりのエネルギー源となります。次に物理的な片付けの第一歩として「ゴミ袋を一枚用意する」ことから始めてみましょう。部屋全体を綺麗にしようなどと大きな目標を立てる必要はありません。今日の目標はただ「このゴミ袋をいっぱいにすること」。それだけで十分です。明らかにゴミだと分かるペットボトルや弁当の容器、チラシなどを淡々と袋に詰めていきます。そして袋がいっぱいになったらその日はそれで終わりです。頑張った自分を心から褒めてあげてください。この「助けを求める」という外部への一歩と「ゴミ袋一枚分」という内部への小さな一歩。この二つのささやかな行動こそがゴミ屋敷という巨大な城壁を崩すための最初のそして最も効果的な一撃となるのです。