ゴミ屋敷の片付けは、ただでさえ心身に負担がかかるものですが、費用面での不安がさらに重くのしかかることも少なくありません。「最安値」で片付けを完了させるためには、徹底したコスト削減術を知り、実践することが重要です。まず、最も基本的なこととして、自分自身でできる作業は最大限に行うという原則を忘れてはなりません。ゴミの分別、小型のゴミの袋詰め、通路の確保など、専門的な知識や体力が必要ない作業は、可能な限り自分で行うことで、業者に依頼する際の作業時間を短縮し、結果として人件費を抑えることができます。特に、自治体のゴミ収集を利用できるものは、極力自分たちで出すようにしましょう。自治体の回収は、民間業者に比べて圧倒的に安価です。次に、不用品の現金化を積極的に検討してください。まだ使える家具、家電、洋服、趣味の品などは、リサイクルショップへの売却、フリマアプリやネットオークションでの出品、あるいは友人知人への譲渡など、様々な方法で処分が可能です。これらを売却することで得た収入は、片付け費用に充当できるため、実質的な負担額を軽減できます。また、一部の片付け業者の中には、不用品の買取サービスを同時に提供しているところもあります。見積もり時に買取の可否や査定額について確認し、片付け費用と相殺できるか相談してみるのも良いでしょう。複数の業者から相見積もりを取ることは、費用を比較検討し、適正な価格を見つける上で不可欠です。少なくとも3社以上の業者に依頼し、見積もり内容を詳細に比較してください。その際、追加料金が発生する可能性のある項目(例:部屋の消臭、ハウスクリーニング、特殊清掃など)についても明確に確認し、全てを含んだ総額で比較することが重要です。安価な見積もりを提示する業者の中には、後から高額な追加料金を請求する悪質な業者も存在するため、実績や評判、口コミなどを参考に、信頼できる業者を選ぶことが肝要です。